OKINAWANPOTTER

KIMIE ASATO

月便り

2026年7月

釉薬に雑味が欲しい

最近、釉薬の「雑味」が気になっています。

透明釉なら、透明できれいに溶けているもの。
白なら、均一できれいな白。
以前は、そんな釉薬を求めていました。

コバルトで唐草を描いていた頃は、特にそう。
コバルトの青をすっきり爽やかに見せたかったので、釉薬はできるだけ邪魔をせず、きれいに透明であってほしかった。

でも今は、そのコバルト唐草は作っていません。

眞正陶房のガス窯で還元焼成していたからこその色。今の電気窯では、また違うものを作りたいと思っています。

今度は釉薬そのものにも、もう少し表情が欲しい。

今試しているのは、透明だけれど少し温かみを感じる釉薬。
基礎釉に天然の灰を使いながら、少しだけ雑味を持たせるテストをしています。

織部も、明るく透明感のある緑より、少し深みがある方が私は好き。
白マットも、真っ白できれいに整うより、少しもあもあと動いているような感じが面白い。

もちろん、雑味があればあるほどいいわけでもなくて。
色釉薬にアレンジしたり模様を描いたりするときには、基礎釉薬が出しゃばりすぎると邪魔になることもあります。

どこまで残して、どこまで整えるか。
そのあたりを探りながら、織部や白マット、透明釉をあれこれ試しています。

何もかもきっちり整っているより、少しくらい雑味がある方が、人も器も面白いのかなぁ。